どんなFEM解析でも、それがたとえ間違ったものでも、一見するときれいな画像が出力されます。
しかし解析を行う人は、解析結果を信頼し得るものとするために、
常に解析結果の妥当性を検証する必要があります。
この例題のにおいては、最初に手計算で行った予備解析結果で妥当性の確認が行えます。
長手方向の端部から5m位置(中央部)における上側最外縁の引張応力度は、46.875N/m2と計算されています。
下側は同じ値の圧縮応力度となっているはずです。

Tools MenuのPost-Processor-->Graphic Exploerを選択します。



これを選択するとLISAのポストプロセッサー"LISA Enhanced Graphic Exploer"が起動します(別画面になる)。
ここでは計算結果を基にしたカラーコンターなど後処理が行えます。

File Menuので"Open"を選択します。

解析データ<ファイル名>.datと同じディレクトリにある<ファイル名>.gphを開きます。
View MenuからOptionsを選択します。



オプションフォームの最上段ボックス"Show Mesh"にチェックを入れ、
最下断にある解像度スライドバーを最高値にします。



View Menuより"View Direction"-->"X/Y-Plane"-->"(+z)"を選択します。




これは2D構造(平面構造)を画面に平行に表示させるためです。
ドロップダウンメニューから、"Layer4:StressXX/S-RR"を選択します。
これは、手計算で行った結果と比較するために、長手方向の応力度を表示させるためです。




応力度をプロットさせるために、"Shift"キーを押しながらExploer Windowをクリックします。



節点番号69・78の応力度を見つけるために、"Extras Menu"から"Get Nodal FieldValue.."を選択します。



ダイアログボックスの中に節点番号69を入力し"OK"をクリックします。-46.89が表示されます。
同じように節点番号78を入力します。
解析結果は手計算と比べ概ね正しいことが分かります。
ここで"+"と"-"の符号は引張と圧縮をあらわしています。

解析結果の検証を行うことは健全な工学的判断により、計算結果を予想することができる
ようになる手始めとなります。
また例えば拘束点付近の正確な解析結果が必要で、FEモデルを見直さなければならない時などに役立ちます。




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